※このレポートは2019年に作成されたものです
どうも、有北雅彦です! かのうとおっさんというコメディーユニットをやったり、作家や翻訳家として活動したりしています。
このたび、肥後橋セミナールームで行われた「ウォーキング&スマイル講座」に参加してきました!
講師は乾佐和子(いぬい・さわこ)先生です。
数年後、再びミュージカルの世界へ。
舞台、イベントなどの活動のなか始めた社交ダンスの魅力にはまり、プロ教師資格を取得。
現在、市川ダンススクールにて教師を勤める。”
今回、乾先生のもとに集まったのは数名のアラフォー~アラフィフ男性たち。さあ、レッスン開始です!
ウォーキングレッスンの前に、まずはストレッチから。真銅先生のバレエ講座でもそうでしたが、ストレッチと準備運動はすべての基本。ここを疎かにしてははじまりません。
特にぼくたち中年男性は体が非常になまっていますからね。ストレッチはかなり真剣にやっておかないとやばいです。特にぼくのような物書きという仕事をしていようものなら、パソコンに向かっている時間に比例して体は固くなっていきますからね。
(↑開脚の度合いで中年男性の固さがわかりますね。先生はさすが!)
じつは最近のぼく、肩が凝りすぎて、特に右の肩は、単純に右腕を上に上げるだけでもかなり痛いのです。「これって四十肩? イヤだなあ~~」と、ここ数か月頭を悩ませておりました。
せっかくの機会だし、先生にこのことを相談したところ、
「四十肩ではありませんよ」
と、なんとも嬉しいお言葉をいただきました!
「パソコン作業が多い人はどうしてもそうなります。筋肉が縮こまっている状態ですね。縮んでいるのなら逆にストレッチで伸ばしてやることで、自然と痛みは解消すると思いますよ」
ここ3か月でいちばん嬉しいお言葉……! やはりプロに聞いてみるのがいちばんですね。
そんな先生の指導にしたがって、めちゃくちゃ入念にストレッチをしたんですが……、
すべてのストレッチがありえんくらいに痛い!!!
「痛い痛い!!」
「もう勘弁してえええ!!!」
と、悲鳴が続出……!
(曲げ方がイマイチなときは、手取り足取り教えてくれます)
ふだんどれだけ適当にストレッチをやっていたのだろう……。「つぎは、足の付け根を伸ばしますね」など、先生の指導通りひとつひとつ正確にやっていくと、運動不足のぼくたち現代人にはめちゃくちゃ痛い! 裏を返せば、「痛くなければちゃんとストレッチできていない」ということ。だんだん参加者のぼくたちも
「先生、いま痛くないんですけど、きっと間違ってますよね」
と、ポイントを理解してきます。痛いのはイヤだがストレッチできてないのはもっと困る、ということで、ぼくたちの感覚も麻痺してきます。
「先生、もっと痛いのを教えてください」
「もっと! もっと痛いのをお願いします!」
「痛い! 先生、ありがとうございます!」
言葉だけ聞いていたら完全にSMパーティーです。
平日の夜に肥後橋のビルから聞こえてくる倫理観ゼロの叫び声に、近隣住民のみなさんはドン引きだったのではないでしょうか。
ちなみに今回体験した痛かったストレッチ・ベスト2はこちらです。
そこはそれ以上曲がらないよ!!
先生、容赦ないよ!! それにしても先生の笑顔よ……恐ろしい人だ……。
たしかに痛いですが、毎日やるとそのぶん体の状態がかなり改善されると思います。良薬は口に苦し! 体の凝り固まったみなさん、ぜひ習慣化されることをオススメしますよ。
上記のようなメニューを1時間近く入念にこなした後、いよいよウォーキング講座に……と思いきや、まずは立ち方のレッスンから! ウォーキングまでの道のりは遠い!
「自分が思う、いちばんいい姿勢で立ってみてください」
先生の言葉にしたがって、イキって立つぼく。
「いま、どこに体重が乗ってますか?」
えっ……かかとのほう、かな……?
「ですよね。みなさん、ぜったいそうなるんです」
あんなにイキってたのに、典型的なシロートの立ち方であることが判明しました。曲がりなりにも表現活動に20年間携わっていながら、この体たらく……! 恥ずかしい!
先生のお言葉によれば、重心を置くのは足の前のほうで、かかとはほぼついてるかついてないかくらいが望ましいとのこと。
「ちょっと浮いてるくらいでもいいかもしれません」
(ぜんぶ浮くとどこかの猫型ロボットになりますが)
さらに、上半身は上に持ち上げ、お尻は少し突き出す感じで……と、いろいろ正しい姿勢の要素を教えていただきます。
そしてついに! ウォーキングのレッスンです!
なかなか言葉で表現するのは難しいですが、大事なのは体重移動。それも、単純な右、左、というようなのではなく、右のかかとをあげたら左に重心を移動して、かかとから足をついて……と、とても厳密です! ふだんぼくたちは、歩くときにそんなの意識してませんよね? でも、これが意識できたうえで歩くのとそうでないのとでは、美しさが雲泥の差! 姿勢がよくなれば、単純に健康にもなるし、自信があるようにも見えます。
今回受講されてたのは、演劇関係の方や社交ダンスをされてる方など、表現活動に携わってるみなさんでしたが、ふだんデスクワークされてる方とか、人と対面する仕事をされてる方などにも最適なのではと感じました。
一時は何のSMルポかと方向性を見失いかけましたが、とても有意義な講座だったと思います。乾先生、ありがとうございました!
ではまた、次の講座で!
書いた人:
有北雅彦
作家・演出家・翻訳家・俳優。大阪外国語大学イタリア語専攻在学中にコメディーユニット「かのうとおっさん」を結成。独特の世界観に満ちた舞台作品は、関西を中心の多くの中毒者を持つ。著書に『あなたは何で食べてますか?』、訳書に『13歳までにやっておくべき50の冒険』など。