8月15日の大阪日日新聞に『あげまんと紳士』の記事が掲載されました


大阪日日新聞   平成30年8月15日
日韓の俳優が母国語で会話劇

お互いの息、見えない言語を感じて
「あげまんと紳士」 18-21日、表現者工房で

日本と韓国の廃油がそれぞれの母国語でせりふを言い、演じる「日韓母国語演劇シリーズ」の第6作目「あげまんと紳士」(作演出・池田直隆さん)が18~21日、生野区生野東の「IKSALON表現者工房」で上演される。日常生活や意識に潜り込む“壁”に演劇のちからで挑む。     (光長いづみ)

 同シリーズは、「IKSALON」のオーナーで劇団「DRAMA MISSION Z號」を主宰する池田さんが2013年ン位始めた。同じ舞台の上で、せりふだけは役柄に関係なくお互いの母国語でやり取りする演出は、演劇への大きな挑戦だ。
 ■心の壁
 池田さんは「心の壁」や普段は見えないものを見せたいという思いがある。お互いの息、見えない言語を感じるようになってもらえれば」と、演出の狙いを説明。過去の観劇アンケートでは「言葉は分からないけれど、分かっている気持ちになった」という回答が多いという。
 今作は、日本人キャストは東京で活躍する「柿喰う客」の七味まゆ味さんと「演劇集団 円」の岩崎正寛さん、「俳優座」出身の木下菜穂子さん、マリンバ奏者の加藤友子さん、韓国人キャストは韓国の人気劇団「劇団チャイム」のリュ・ジェスンさん、カン・ソヒさん。40代の夫婦のすれ違いを中心に、その娘や高校時代の旧友らとの関係を描く。
 ■壁は希望
 出演者は、本番前2週間ほどの合宿しながら稽古を積む。母国語シリーズ初出演の七味さんは「思った以上に自然にやれる。お互い言葉が分からないので、相手の心根が見える」と笑顔。前回に続いての出演となるジェスンさんは「言語以上に表現や感覚、多様な素質が意思を疎通させる。本当い良い経験」と話す。
 物語の核は、仕事や家事、育児の価値観のずれからすれ違っていく夫婦。2人の間にある心の壁を、いかに崩すのか、あえて対峙したままにするのか。池田さんは、1989年に崩壊したベルリンの壁を挙げ、「壁は、ある意味で希望があるということ。日本と韓国の俳優が一緒に芝居をするのは大きなことだと感じてほしい」と話す。
 チケットは前売り3500円(当日は500円増し)。問い合わせは電話06(6147)2897、IKSALON。

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